SHU一級建築士事務所

ニラハウス。

という訳で、ニラハウス、行っちゃいました
ちょっと感動。
すごく素敵でした。
坂道を上っていくと正面にひらひらなびくニラ屋根が現れてきます
坂の下から見上げるので、丁度屋根の部分だけが目に飛び込んでくるのです
確か…..竣工して10年程度
外壁や屋根の幅広米松がいい感じです
屋根のニラは青々と、そして、ちらほらと白い花も咲いておりました
手造り、茶室の薪ボールト天井の木口も圧巻です
(赤瀬川さんのいうバッテラ造りですね)
もちろん、中は拝見できないけれど
それでも、愛情と楽しさと温かさと、そんなことを感じることが出来ました

手前の緑(芝)は、既存ガードレールに土を盛って造った通称「土まんじゅう」
(「私有地内の施設だから好きにしてよい」とのことだったそうです、念のため)
これがまた印象を大きく変えているようで、とてもよかった


(「我輩は施主である」より抜粋)
F森教授も、なぜ屋根にニラを、という質問には
丈夫で、手間がかからず、青々としていて、秋にはきれいな花が咲くから、
と定番的な答えをするけれど、最後には
「とにかくね、ニラというとみんな笑ってくれるから」
とうちあける。建築と笑いは関係あるのか。笑いで素材を選んだりするのか。

10年経った今でも風にゆらゆらなびく屋根ニラは、それはもう感動的でした

フリーハンドの簡単なスケッチだけど、棟のうえにぽそぽそと、
何かちょっとだけ毛の生えたようなかき込みがある。ちょっと気になる。
そういえば前にきたFAXにも、一部点々がみえる。
「ここにも点々があるよ」「本当だ、知らなかった」
「うちはタンポポやるって聞いてないよね」
「聞いてないわよ。うちはふつうの家にするって、この間もいってたもの」
「うん、でも気になるなあ。この点々・・・・」何かが繁殖している気配がする。

帰り道に振り返ると、スケッチ通りのふわふわニラに思わず(笑)
見に行くのなら、この本を読んでから行くことを強くお勧めします
   *「緑と建築の関係について」の真面目なお話は
    「住宅特集1996.7/1997.8」を読んで下さい*


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